京都大学人と社会の未来研究院主催 令和7年度連携研究プロジェクト成果報告会でパク・ジュナ講師が発表しました(2026年3月14日)

活動報告

2026年3月14日に開催された「京都大学人と社会の未来研究院主催 令和7年度連携研究プロジェクト成果報告会」において、パク・ジュナ講師が研究発表を行いました。本報告会は、研究者同士が活発に議論し、学内での学際共同研究を促進することを目的として開催され、今年度は「非西欧的な思想、価値の社会発信」「人の暮らしや生命にかかわるウェルビーイング 」「アート・文化の文理融合、社会連携、発信 」「社会基盤や社会制度、政策機能の測定、分析、実装」の4つのテーマで複数人の研究者が発表を行いました。

発表題目は「Impermanence Awareness and Connectedness to Nature: Implications for Environmental Behavior」として、”無常”への気づきが自然とのつながりの感覚を高め、そのことを通じて環境配慮的な態度や行動を促進する可能性を提示しました。

“無常” は人間の生と自然界の双方に共通する性質であり、それゆえに、国家的・社会的・人間と自然の境界を越えた、より広い結びつきの感覚を育む可能性があります。本研究は、相関的手法と実験的手法の両方を用いて行われました。その結果、自然との情緒的なつながりは、環境配慮的態度および複数次元のウェルビーイングを強く予測しており、人間と自然の関係において中心的な役割を果たすことが示されました。さらに、無常への気づきは、自然とのつながりを媒介して環境行動に影響を及ぼす可能性が示唆されました。これらの知見は環境教育にとって重要な示唆をもつものであり、教育の中に無常への気づきを取り入れることによって、自然とのつながりを強め、環境配慮的な態度や行動を促進できる可能性を示しています。