ウトロ平和祈念館(Utoro Peace Memorial Museum)訪問(2025年7月15日)

活動報告

2025年7月15日(火)、人間形成・教育チームを中心に、世界市民教育プロジェクトのメンバーを含んだ教育学研究科の教員・学生の有志でウトロ平和祈念館を訪問しました。ウトロ平和祈念館は、京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区にに2022年に開館した博物館で、歴史を継承するだけではなく、ウトロ住民をはじめ地域の人々に開かれたコミュニティの拠点として、またさまざまな地域の若者たちが出会い交流を深める場としての役割を果たしています。

祈念館スタッフの方による講話・館内展示の案内をいただき、参加者それぞれが自らの問題意識に引き付けてウトロ地区の「小さな統一」の歴史について学びました。また、祈念館屋上 より地区を一望しながら地域の移り変わりについてご説明いただいたり、質疑応答の時間を設けていただいたりと、経験を伴うことによって学んだ歴史が現在や未来へとつながっていくことを実感しながらの訪問となりました。

祈念館においては、ウトロ地区の方々の歴史を明確に伝えながらも、それを「悲しい歴史」として伝えるだけではなく「それを乗り越えた人々の力、実践の記録」に焦点を当てて展示が構成されていました。世界市民という観点からは、国対国、企業対労働者といった分断に飲み込まれそうになりながらウトロ地区における「小さな統一」を実現した市民たちの実践から学ぶところがあるように思います。

貴重な機会をくださったウトロ平和祈念館の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。